ふたご・みつごママの妊娠・出産体験談
  rikaママのお話(三卵性 男の子と女の子の三つ子)
〜出産 33週 ブーくん 1,618g ・ フーくん 1,392g ・ ウーちゃん 1,606g〜
フー&ウー&ブー だんご3兄弟

 "やっと2人の赤ちゃんが出来ました。3つの命が育っていると思うとちょっとびっくりだけど、元気に生まれてくれれば…と思います。

 妊娠がわかって、1人2人とお腹の赤ちゃんの数が増えびっくりしていると同時に、つわりや切迫流産のため入院を余儀なくされました。その時パパが、犬は安産のお守りだからと犬の日記帳を買ってきてくれました。その当時、だんご3兄弟が大ブレイクしていて、パパはキーホルダーをお守りにつけていました。 
 それから落ち着いたころ(妊娠4ヶ月)、この先、赤ちゃんが育って大きくなればその重みで子宮口が早く開いてしまうかもしれないので頸管を縛る手術を受けました。

大出血!!!

 昨晩午前1時大出血!思わず、訳がわからなくなりそうだった。私の赤ちゃんはどうなってしまうのだろうか。
 やっとここまで頑張ったのに。 頭の中が真っ白。救急車でNICUのある病院へ行くことになった。こんなに早く行くとは・・・心の準備ができないよ〜。でも向こうに行けば安心だし。(って何が安心なんだか)導尿カテーテルが入り、いつまでこれが続くのかなぁ。
 「もう嫌だ」という気持ちと「何とでもして頑張らねば」という気持ちが入れ代わり立ち代り出てくる。なんで出血しちゃったんだろう。今更考えても仕方ないんだけれどもあれこれと悩んでしまう。でも、こんなことでは泣かない。三つ子を産むって決めたのだから。

 お昼1時に救急車に乗り込んだ。主人と主治医の先生と看護婦さんが付き添ってくれた。病院に着いて早速内診。出血は止まっているとのこと。ホッ。それから病棟に移り、腹囲、腰囲、子宮底を測りレントゲン、そして病室へ。なんという暑さなのか。とんでもないところだと思った。トイレは車椅子でOKということに。
 わかってはいたもののあと3ヶ月厳しいな。これからドンドンと不自由な生活にもなるという。果たしてどこまで耐えられるか不安がよぎる。でもとにかく頑張るしかないのだ。

 (21週7日 日記より)
出産

 33週6日で手術予定となり、先生のお話がありました。
 ウテメリン(張り止め)の点滴をしていると子宮のもどりが悪くなり、大出血の恐れがあるとのことから、点滴を33週4日に2Aから1Aに減らし、33週5日にはずし、手術用の針にさしかえることと、子宮が大きいのと貧血がひどかったこともあり、輸血の同意書をとることの説明がありました。
 そして33週4日に点滴を1Aにしたところ、おしるしのような出血がありました。びっくりして看護婦さんを呼び、先生の内診を受けると、頸管を縛っていたシロッカーが耐えられなくなり、そこから出血とのこと。もうだいぶ限界らしい。
 33週5日、午前中は陣痛のような痛みと張りにおそわれ、モニターをつけて様子を見ていました。明日の手術ということで、
実家の父母と主人が来ました。その後、一時落ち着いたたため昼食を取りました。すると、2時ごろ暖かいものが流れるのを感じました。破水だ!すぐに看護婦さんを呼び、ナプキンを確認してもらい、内診をして、すぐ緊急帝王切開の運びとなりました。下半身麻酔で午後4時1分、1618g、長男誕生。続いて午後4時2分、1392g、次男誕生。午後4時3分、1606g、最後に長女誕生。か細い中にも生命力のある産声を聞くことができ、結局は予定より1日早く赤ちゃんに会え、母は感動でした。

退院

 5日目に抜糸予定でしたが、まだ出血が多く子宮のもどりが悪いのと、33週に入って中毒症になってしまっていたため、むくみがあり、できませんでした。その2日後に抜糸をし、出産から10日で私ひとり、NICUに3人を残し退院しました。そして冷凍パックにわずかながらの母乳をつめ、病院へ通いました。
 3週間後状態が安定してきたので、1600g台の2人が近くの病院へ転院。その1週間後、もう1人が転院しマザーリングに入りました。
 マザーリングとは、沐浴指導を受けたり、体重増減観察や哺乳量の観察など、管理入院のようなもので、通常だと2500gぐらいになると退院できるらしいのですが、我が家の3人は貧血があったり、整腸剤を飲んだりしていたので、その後約一ヶ月、長男3210g、次男2950g、長女3030gでめでたく退院となりました。
 
3つ子の母になって

 先輩の3つ子ママや小児科の先生から、とにかく“3歳までは大変”と言われ、今では4歳になりました。ホンと病気ばかりの日々だったのが、ほとんど病気もしなくなりました。病気になったとしても症状が軽くて済むようになりました。
 でも、そうなると今度はお友達と比べてしまうんですよね、何かと…。子育ての一日はあっという間で、日々の生活に追われ、目先のことだけにとらわれて3人の成長を比べることでしか見てあげていなかったかもしれないと最近、思うようになりました。
 目は2つしかないけれど、ひとりひとりをしっかり見守って行きたいと反省しています。母も3人に負けないように成長できるかな?